第一通【I'm being X】 [手紙]

これは《小説》の一部を同封したものらしい。なんと17枚もある!

【I'm bein' X】

 この物語は、時代を必要とはしない。関連性のあるものを融合したので、その時点で1991年が限定された。補正などを繰り返しているうちに、時は既に1992年へと移行していた。
 その刻々と変化する状況に対処仕切れず、♠や♥や※等が相当ゴチャゴチャになっている事を先ず、お詫びさせて頂きたい。
 U2の“Until the END of the WORLD”が主題曲になっている映画、『夢の涯てまでも』は[旅]をしながら撮り続けてストーリーを展開させた、
《日独米仏豪合作の近未来叙情詩》
だという。
 NHKのハイビジョン技術も駆使したというそれは、さぞかし素晴らしいものだろう。でもビム・ベンダース監督は、「3年もの歳月をかけた為に壮大な失敗作になってしまった」と語る。題名通り、夢の涯てまでも追い掛けすぎてしまったものが果たして満足な結果をもたらしたかどうか。その辺の心を敢えて失敗作と言ったのだと思う。夢は、夢見ている時が一番素晴らしい。
 400字詰め原稿用紙50枚書ければ、と始まった私の夢『FUSION』は正味2ヶ月ほどで出来上がった。その時は200枚に満たないものだったのに、日々厚みを増している。
 不思議な事に清書の段階で何かに辿り着き、「これは何だろう」と思っていると「これは何々ですよ」、というものが提供された。その都度、何かが融合され枚数も増える。夢は果てしない…
 私は今、4度目のフラストレーションのなかにいる。1991年7月22日の原形は1992年2月22日に、
☆本文(?)第Ⅰ章~第Ⅴ章 430枚
☆テーマに関する新聞などのストックが250枚
☆それに対する添え書きが200枚
☆それらに見合った(!?)曲のテープ 43組 128曲10時間
で完成されたかに見えた。でも目の前のものはバラバラに分解され、全部消したテープと文中に挟んだ曲の紹介の紙片が数枚残るだけとなった。
 今日は1992年5月8日(金)。薄曇りだが、眩しく光る空は夏を含んでいる。そして強風に白波の立つ相模湾は、海底の大掃除をしている。私はJON BON JOVIのソロ・アルバムを聴きながらこれを書いている。
 昨年の今日は静けさの中で、純文学を目指していた。2日後に1冊の本が発刊され、それを境に天と地は逆転し360度の変貌を遂げた。360度!? そう、元に戻ったわけである。これについては『あとがき』に書いたのでそのまま入れると思う…
 これから消したテープに、自分の葬儀用音楽でも録ろうかと考えている。現代は、お経のカセットも有るのだから別段可笑しくは無いだろう。
 私はSTINGの“All This Time”という曲が好きだ。人の世は川のように流れ流れて海に注ぎ、水蒸気となって天に昇り再び雨になって地に降りる。真に『般若心経』のロック版である。
 この曲を中心にラストはWHITESNAKEの“Sailing Ships”からベートーヴェンの交響曲第6番第?楽章へつなげて締めくくる。この融合は実に見事で全く違和感を感じさせない。
 “Sailing Ships”はADRIAN VANDENBERGの作曲だが、メンバーの1人、というよりは心が結ばれているような気がするし彼のプロデュースに因るところも大きいと思えるので、DAVID COVERDALEとベートーヴェンの接点だと自負している。
 接点!天と地も完全に分離されているわけでは無い。こうしている間も私は天とつながっている。窓を開けてるしね!?
 様々な分野の人達が現代社会の混濁を杞憂している。混濁大いに結構!白か黒かハッキリさせるには灰色を通過せねばならないが白か赤か決めるにはピンク!赤か緑となればシックな茶色だ。全てを混ぜ合わせたものは鈍色で[侘び・寂]の世界とも通じるではないか。
 この『FUSION』は、ある人物を対象にして書いた。仮に[君]と呼ばせてもらう。君に知ってほしい事が天文学的に有るんだけれども、それをまとめる能力を残念ながら持ち合わせていない。
 でも私は中々のアイディア・ウーマンだ!自分の至らない部分を、♠や♥で穴埋めしてしまった。その為に凄まじく訳の解らないものが出来上がると思う。
 葬儀用テープのオープニングはまだ考えていなかったが、いま聴いているJON BON JOVIの、“Dyin’Ain’t Much Of A Livin’”にしよう。でも死んだ時に、“死ぬことなんて大した生きがいじゃないさ”ってのは変かな!? 酒も呑まないからウィスキーのボトルを抱くことも無いけれど
♪いずれ この俺の死ぬ番が回って来たあかつきには、果たして誰かが祈りを捧げてくれるだろうか
というフレーズはjust mee――t!だ。
 君に1つだけ繰り返させて貰う。白か黒かハッキリさせる為には灰色を通過せねばならない。混濁、何と素晴らしい。その中から鮮明なものを取り出してほしい。侘び・寂が好きだったらそれも良いだろう。
 さて、そろそろ夢を夢見ている段階で最後の清書に旅立とう。失敗作にならないように、駄作は駄作で完成させたい。
 いつの日か君と語り合えると良いね?
旅の始めに ♣
【♠ 1】☞
 時々こういうストックが有りますが、じっくり読むか全然読まないかは御自由に!尚、ボーダーラインをザッと読むくらいの時間でBGMを入れた積もりですが、はてさてどうなりますことやら? これも嫌な曲はスキップして気に入った曲は何度でも聴いて、勝手にやって下さい。
 と、いうのが最初に書いたものですがテープが無い今は、どうしよう!?



どうしよう!?と言われても困る!ここまで読んで私はさっぱりわからなくなった。どうやらこの人が書いているのは「普通の小説」ではないらしい。

第一通【I'm being X-4】 [手紙]

【I'm being X-4】


 ハーイ!迷惑を考えず何か書きたくなって書き始めちゃいました。昨日の午後3時ごろから今(午後1時です)まで、ズーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと中村とうようさんの『地球が回る音』というブ厚い本の中にドップリ浸かっちゃっていて、少し正気になって、アフリカのユッスー・ン・ドゥールを聴いてみるかなんてね…うーん、確かに精神的に疲れた時とか心地好いかも知れない。環境音楽とか言うのも、こんなのかな?

 ブライアン・イーノって人も作ってます、なんたら音楽ってのをね。彼は、U2のアルバムのプロデュースをしているので名前だけは知っているんですが、別に聴きたいとも思わないので個人的な曲は知りませんが、とうようさんは、紀元1000年~2000年は《白人=キリスト教文化》の成長→熟成→退廃期だったけれど21世紀以降はアフリカなどの《有色人文化》が、それに取って代わるだろう、まあ、サハラ文化やマヤ文化などのように地域的なものでなく、白人のそれは余りにも地球規模で巨大に成りすぎたので、それを覆すことが果たして出来るだろうか、そう見えて成し得ないまま萎んでしまうかも知れないが…と予想していて、有色民族の音楽に高い関心を持っておられるんですが、それで何度かブライアン・イーノの名前が出て来ました。あ、イーノさんって人は白人なんですけど、環境なんたら的にとうようさんと同じ方向で、サウンドがアフリカ的なんだろうと思います。

 ってとこでBGMをドゥールさんから他のに変えます。テープだから分からないけど多分2曲目になってるんじゃないかな、ウルさくなってきたので!私のお肌に合わない…テープのB面に古いR&Bを入れてあるのが良いですねぇ。でも、とうようさんに言わせればR&Bもアフリカです。確かに混ざってますけどね。

 人は好き好き。私はアフリカよりもWHITESNAKEのHMだかHRだかって頑固なサウンドの方が、精神的、肉体的に疲れた時に休まります。聴いているうちに夢も見ないような熟睡に誘ってくれるんですねぇ。U2やSKID ROWもですがなんと言っても1番はGN’R。私だけかと思ってたら、テープを2本くれて、昨年の『Use Your Illusion』を心待ちにする程のファンにしてくれた若が同じで、途中で必ず寝ちゃうんだって。彼曰く「心地好いのかなぁ?」。同感!

同感!なぜ心地好いのかはいまだに謎だ!

この『地球が回る音』って本は、1960~1990年代の音楽批評などで、日ごろイマイチ解らなかった’50~60年代の音楽の変換、時代背景、そしてブルースやジャズなどに関するものの殆どを理解する事が出来ました。

“音楽”に深く関われば関わるほど表題の“地球が回る音”を聴いちゃって、地球をグルグル回っちゃうんですねぇ…ところで、この《回る》という言葉は英語の《around》にあたるんですね。

   回る=around…1ヶ所でグルグル回る

   廻る=round…グルーーーーっと廻る

でもアメリカでは最初から《around》を使い、イギリスでも区別しなくなったそうです。日本でも《廻船問屋》なんて言葉に残ってるだけで、普通は《回る》しか使いませんね。世界は1つ、と言われる現代は、地球をグルーーーっと廻るのも簡単で1ヶ所で回ってるのと同じ感覚から《around》や《回る》だけになっちゃったんでしょうか?

 なーんて事を、ふと思ったのが《地球の回る音・廻る音》及び《地球を回る音・廻る音》を意識してグルグル回り始めちゃったのかも知れません。回っている積もりが宇宙の起源まで廻ってっちゃって目を回してます。メニエールって病気は周りが廻るんですけど、発作の時に自分の瞳を見ると確かに回ってるんで笑っちゃいましたね!ん?また違う方向に廻ってっちゃいそうだ…

 で、その《廻る》をROCK N'ROLLの《ROLL》に重ね合わせてみたんですが、とうようさんはその辺については全く触れていないので気がついてないか又は問題外視しているのか…でも世界の民謡については大分詳しくなりました。

 アフリカの《死感》というのは、生物は生を受けてから段々と死に向かい、死んだ後も人々から思い出されたりしているうちは未だ生きていて、みんなから全く忘れ去られた時に初めて“ホンモノの死”を迎えるんだそうです。ひたすら死に向かう思想ですね。でも、とうようさんはそうは捉えずに、ブルーズもマイナスの極致から逆にプラス・エネルギーを持ったものになったと見ています。逆転の発想的ですね。

 資本主義に踊らされて《生》を持たない健康な(社会的・道徳的・肉体的に)音楽を演っている人達よりは、例え体は死んでいても(ドラッグで)、ジム・モリソンやジミ・ヘンドリックスの音楽には《生》を感じた…と、私とは正反対の捉え方をして居られます。私は彼等の音楽からは、ひたすら《死》に向かうものしか感じられなかった。消え入りそうなものしかね…事実、消え入ってしまいましたが、その歌はまだ人々の心に残ってるんですから、本当に死んではいないんですねぇ!それが“恐い”と、私は思ってるんですけど。体という物体が在るうちから“魂”だけだなんて不気味ですよね、ロクな魂じゃないと思いませんか?じゃ、体さえ光っていれば心はどうでも良いのか、とか言われるとぉー…SFの中に良く出て来る、存在感だけで姿が見えない宇宙人の方がまだ良いですね。見えるうちから無いなんて、何だか霊能者が幽霊を見てる世界ですよね!

私はここではとうようさんに賛同します!なぜ昔から消え入る人ばかり好きなのかわかりませんが…《生》を感じたければ《死》に向き合え!ということなんでしょうか?

 そんなこんなで、私は自説を曲げる気はない!アフリカも好きじゃない!でも今朝TVで見た、アフリカの竹で作った弦の竹の楽器の音色はとっても綺麗だった。
 白人文化は有色民族(特に黒人)の文化などを盗んだ、というか搾取して繁栄したんだってのは否定出来ないものが大いに有る。でも細かく見ると日本だって秀吉の頃から、しかも同じ黄色民族のものを搾取している歴史を、私は、無視出来ないなぁ。とうようさんも《白人=キリスト教文化》にばかり白い目を向ける前に、少しは考えた方が良いんじゃないか?なーんて思ってしまいました。
 『地球の回る音』、つまり言い換えれば『音楽は地球を回る』の図も私の見解とはちょっと違っていました。とうようさんはアフリカの音楽が白人に搾取されたという考えから①に《アフリカ→イギリス及びアメリカ》としていますが、私は物語の中で悠に①《イギリス→アフリカ》、②《イギリス+アフリカ→アメリカ》として語らせています。欧州がアフリカを植民地とした時、文化も一緒に持って行った訳でそれをアフリカが取り入れて融合させ、奴隷としてアメリカ大陸方面に連れて行かれた人達が持って行った。そしてタンゴだとかルンバだとかブルーズだとかになった。その時も、その土地のものと融合させて。
 物質的なもの、目に見えるものは確かに白人が黒人のものを盗んだかも知れないけど、目に見えないものを、黒人は白人から吸収して自分達のものとして行ったと思います。だから汚染(!?)される前は、在る所で有るものをそのまま受け入れ、自然体で過ごしていたと思われる黒人が、「いつか這い上がってキャデラックに乗ってやるゾ!」なーんてね?
 なんてことを言って、とうようさんの本にケチをつけるためにペンを取った(?)ワケじゃないんだよねぇ…BON JOVI聴きましたか?酒井氏は非常に辛い点をつけていました。副編集長の広瀬氏が何となく私の好みと似ていて、今回も誉めていました。特に④⑤⑦が素晴らしいってのはピッタリ一致しました。伊藤氏はアルバム解説で「今後の活躍に期待する!」。同感!
 私が「リッチー・サンボラのお人好しサウンドを無視して」と感じたものは酒井氏も同じだったようで「BON JOVIをバックに従えたジョンのソロ・アルバム的色合いが強く、フレッシュさも皆無。(中略)リッチーのプレイのみ光っている」だって!ん…好きな人ってのは、どんな人混みの中でも探し出せるんですねぇ。
 この『BURRN!』を愛読していて、私は初めて《素晴らしいものを素晴らしいと認めること》と《好き》ってものが違うのを知りました。酒井氏の素晴らしいアルバム解説に魅せられて、その最後に「BURRN!」って書いてあるのは何だろうと思っていたら、HM/HRの専門誌だって事が分かって、2~3ヵ月迷ったんですけど(なにしろ若者のものって感じがムキ出しですからねぇ…)、息子に頼んで買って来て貰ったのが丁度1年前の12月号でした。
 その後、どうも酒井氏の批評とは違うのを感じ始めて読むのを止めようかと思ったんですけど、その姿勢とか解説の仕方とかは矢張り素晴らしいんですよねぇ。で、続けているうちに、アドバイザーの伊藤氏や、副編集長の広瀬氏の曲の好みが似ているんじゃないかな?と思い始めて来ています。
 DEEP PURPLEは素晴らしい。WHITESNAKEは好き。てな具合に世間の事柄も、認めるものは認めるっていうふうに変わって来ました。前の私だったら「イヤなものはイヤ!」でした。まだ完全ではありませんけどね。
 とうようさんのブ厚い本も、何だかんだと文句をつけながらドップリ浸かって読み上げちゃいましたねぇ。知識がギッシリ詰まった気がする。気が…!
 1970年代の音楽とか世相について書かれたものが、今現在のものじゃないかと思えるほどピッタリしているのには改めて驚きました。「変見の表」が間違っていない証明で嬉しかったけど、1995年を考えたら恐かった。70年前後は、アーティストなどがドラッグでバタバタ死にましたけど今回はエイズでしょうか!?
(中略)
 アフリカの音楽はひたすら縦揺れでした。縦揺れというよりは上下の飛び跳ね、でしょうけどね。とうようさんの言うようにアフリカが復活すると、ひたすら死に向かう地球になってしまいそうで…そうそう!有色民族と言えば一昔前、ビートルズ辺りの影響でしょうか、インド文化が騒がれました。なんたら言うインチキ屋に騙されて、ビートルズが熱心にインド音楽などを研究したんだそうで。そのうち、インチキってのが解って止めたとか…だろうなぁ。彼等の音楽に輪廻転生の意識は合わない。そして何となくインド音楽ブームが下火になったのもインド・ヨーロッパ語族を考えれば簡単です。同じなんだから、わざわざ研究する事も、ない!
 とうようさんのアフリカは、有色民族ってのでインドネシアを非常に高く評価していました。インドと近いんですよねぇ、世界地図は苦手なのでハッキリどの位置ってのは知りませんが。その辺り違うのか同じなのか、またあの『日本語の起源』を引っ張りださなきゃ…めんどくせぇなぁ。インドネシア民謡ねぇ…
 ルーマニアの民謡ってのは、正しく日本の大工さんの“木遣り”。どっちがルーツか知りませんけどね。揺れもリズムもローリングも何もない。唯々声の張り・艶を延々と延ばして聴かせる。バグ・パイプだけの曲も全く同じでして、どっから何処までが1曲なのか機械が教えてくれないと解らない!その点はヘヴィ・メタルと似ていますね。モンゴルの民謡を聴こうと思ったんですけど、考えてみたら私の探しているロールは“船出”のロールなんですよねぇ。海の無いモンゴルに有るワケがないってんで急遽、黒海辺りに期待してみたんですが、
♪―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これじゃね!何と言ったら良いか?フランスの民族音楽を研究している学者が《ワールド・ミュージックの元祖》と太鼓判を押してるんですけど、確かに“ヘソ”です。ここから広がって行くうちに地域的環境から、縦揺れや横揺れやら回転やら廻転が付随して行ったのでしょうかね?
 取り留めのないものを書いてしまいました。今日はこれで。

PS;インドネシアは《マライ・ポリネシア語族》でした。アフリカのマダガスカル島が本土と違って、同じなんですねぇ…ヘンなの!まあ、世界の大陸が出来た時は南極に1つの固まりになっていて、その後だんだんと移動して行ったのを考えれば確かに切り抜きみたいに繋がるけどね。
 インダス文明はアーリア人に征服される前、紀元前2500~1500年ごろ栄え農業・牧畜・青銅器・陸上交通には2輪の牛車・商人たちの船はインダス川はもとより、アラビア海沿岸の海路をも往来した…云々。うーん…調べてみたいけど《しかし、この文明についてはわからないところが多い》だって!アーリア人が自分達の生活様式とは異なるために都市文明の多くを継ぐことが出来なかったそうです。それがインダス文明が衰えた原因ではないか?と言われているそうです。
 アーリア人は中央アジアに住んでいて、ギリシャやラテン語と似たサンスクリット語を話し、半農半牧、部族単位で戦闘集団を作り、戦術には機動性があったとか。何となくチンギス・ハーン的ですなぁ…
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第一通【I'm being X-2】 [手紙]

第一通はまだまだ続く…

【I'm being X-2】


 音楽と言うものは、いつ、どうして出来たのでしょう。太古の昔、人と人との交信に木を叩いたとか“神”の心を鎮める為に歌のようなものを唱えたとかでしょうか。本来の私は音楽の中に《現実逃避》だとか何だとかって意味合いなんか無くて、やわらかい風に包まれるように聴きたいと思っています…

 この《現実逃避》というのは、中村とうよう(東洋・本名だって!ステキだね。長い間『ミュージック・マガジン』の編集長をされた方)の『地球が回る音』に書かれていた表現で同じ黒人の音楽である“ブルース”と“ゴスペル”を比べたものです。

地球が回る音.jpg
※残念ながら現在絶版のようです。yahooオークションで7200円とかで出てる!

『ブルース』というのは自分の身辺の憂鬱なこと、女とのイザコザとか懐具合が苦しいことなどを題材に、他人に聞かせる為ではなく独り言のように自分自身に語りかける傾向のもので《現実凝視の音楽=個人的・閉鎖的》ってワケです。

 『ゴスペル』は現実を逃避したい気持ちを神への祈りの音楽にし、宗教的興奮をぶつけ合い、それによって興奮を相乗していく傾向のもので《現実逃避の音楽=集団的・開放的》ってワケです。

 ブルースと言っても様々でフォーク・ブルースは前者、リズム・アンド・ブルースは後者に属するんだそうです。ブルースではありませんが、私が昔好きだったナット・キング・コールなどの恋の歌は、後者に属するものだそうです。確かにね!

 全てが平穏無事の世の中なら、意味なんていらない音楽を聴く事が出来るでしょうか?それとも、そんな“しがらみ”に生きる人間だからこそ素晴らしい音楽が生まれて来るのであって、なーんにも考える事がなかったら音楽なんてものはいらないのでしょうか。それを考えるとキリスト教などで説く《人類がまだ経験した事がない素晴らしい世界に導かれます》てな“世界”には行きたくありませんね!

 全てのものは1粒からの始まり。その1粒が他の1粒を引き寄せるのか寄って行くのか、いずれにしろ核融合をして別な物質を作り出して行く。限界が来たらバラバラに破壊され再び1粒からやりなおし…ステキです。それが1粒のまま融合しないされない出来ない世界は、この宇宙では不自然です。幸せは元より例え不幸な事でも融合の時が来たのに人工的に回避してはいけないような気がします。平和を願いながら戦争支持的な表現を書いた部分は、そんな意味合いからです。人工的に歪めてしまったら自然の法則は何をしっぺ返しするでしょう…

 ケンカしたかったらすれば良い。仲良くしたかったらすれば良い。心をさらけ出しぶつかり合うからこそ、お互いの本心を見る事が出来る。表面は平和でも、水中下で必死になって水掻きしている“足”が疲れ切った時もまた、戦争と同じような“死”を迎えるのだから…でも、戦争はイヤですねぇ。直接には知りませんが親兄弟の話などでね。そのギャップこそ私の心の核融合!やがて、どんな物質が生まれるかとっても楽しみ!、と、哲学しながら遊んでいるノー天気な私であった…

 さて第Ⅱ章の254ページでお断りしたものを今ここのまとめてみたい。最初は息子にレンタルして来て貰ったアルバムから録ったテープ1本だったストックも、今は昔捨てたレコードの何倍にもなりました。しかもプレスリーや二ール・セダカ辺りからの空白を経て、二ール・セダカを蹴飛ばして、いきなりEMFやSKID ROW!そのうえLED ZEPPELINなどが彼等の後から出てきたんですから、何をか言わんや!27年間のものが一直線上に並んで1991年にデビューしました。

 それを整理すべく、U2の真似をして《音楽の旅》に出掛けたのが運の付き!音楽の中に含まれたメッセージを巡って回り廻って宇宙まで行っちゃいましたねぇ…その辺のフラストレーションから『第Ⅴ章―5』を清書する前に再び全編をバラバラに分解して、《本文》《ストック》《音楽》に分けてみました。

 その結果解ったことは、バーチャル・リアリティの登場でカマキリのオスはメスになれず、遺伝子は温存されず、メスは食うものが無くなってダイエット!ジョン・レノンは男のように旅立って、でも男には成れずに故郷を変えようとした。脱け殻こそ魂と、ジミ・ヘンなんかが生き続け、不思議な第4世界がリバイバル…精神分裂ですねぇ!GN’Rの“Illusion”の世界みたいに、解ったような解らないような。自分だけが知っている、かな!?

『FUSION』を書き始めた時BGMにしていたのはART BRAKEY&THE JAZZ MESSENGERSです。その次がU2。そして、昨年の6月頃ベストテンを飾っていた、CRYSTAL WARTERSやEMFと増えて行き最終的にU2とWHITE SNAKEが中心になっていた43組128曲のテープを録ったのですが、これは単なるBGMとしてではなく本文(?)+ストックを音楽で表現したもので作曲能力の無い私にとって、その選曲は汗と涙と埃の結晶でした。

 ところが《『本文』『その筆力不足を補うストック』『全テーマを音楽で表現したテープ』》の3拍子揃った完成品を合わせて読んだ時、第4期フラストレーションが始まったのです。過去の3回は本文に原因が有ったので、ストックをはさむ事などで比較的短期間に解決したのですが、4度目はテープのほうでした。

 なにかが気に入らない。この、世界的超一流の人達の音楽を集めたものに何の不足が有るというのだろう。決して好きな曲だけ集めたワケでも無く、2度と聴きたくないものだって必要とあれば入れた。ん!曲と曲の繋ぎがシックリしていないんだなと、第?章に書いたように曲の入れ替えをしてみたのです。だいぶ良くなったぞと『Tape―2』に取り掛かった時からD.A.Dの第3世界。“時”は段々ゆっくりとなって来て、そのうち止まっちゃったんだぜ!

 そんな状態で最後の清書を強行したので、あちこち意味不明なものがゴチャゴチャ書いてある。《ある日突然書きたくなって書き始めた》なんてのは、言わば流行りの自動書記みたいなものでして!自分でも何が何だか良ーく解らない…結末がそれまでゴチャゴチャ書いたものと反する気がしてならない。

 一昨年の夏突然彼を思い出したあの不思議な日からブレーキーは、形を代えて何かを聴かせてくれているのかも知れません。『FUSION』と重複する部分もありますが、順を追って整理する事で《何か》を見出してみたいと思います。

 昔から『歌は世につれ世は歌につれ』と言われますが、歌は時代を先取りすることが多いそうです。その昔、混濁の音楽シーンに吹き飛ばされたヤツが再び同じような温度の中で、記憶合金の還元性と戦っている姿を観て下さい。

第一通 [手紙]

これは、一通の分厚い手紙から始まった物語である。

差出人は「BURRN!愛読者」。 手紙の出だしはこうである。

《因果関係》 ピンと来ません。教えて下さい。否、教えろ!!

全く面識のない人からの手紙である。開口一番、教えろ!!とキタ。 手紙はこう続く。

 文通コーナーに載ると全国からドドッと手紙が来て25人もと文通している、なんて人と文通しているので、同じかなぁ…とは思うんですけど私が『BURRN!』を読み始めて1年なので、その記念にペン(?)をとりました。きっと可愛い娘からの手紙を期待してるんだと思うけど、眉目秀麗セクシーでグラマラス、そのうえ人生経験豊かなアダルトが一人ぐらい居ても良いんじゃない?(と、オバン特有のズーズーしさで、ラッシュ時の電車の10cmのスキマに座ろうとしてるんだけど!)おばさんの周りにロック・ファンとかは結構いるんですが、みんな非常にテキトーに聞いていて、あと1歩突っ込んで聴くヤツがいません。音楽の話をしようとしても(『CDデータ』の付録の表紙を見ながら)「マドンナは何も隠さない、って言ったって隠してんじゃないねぇ!」


読みながら思い出した。そういえば、4月頃に『BURRN!』の文通欄にハガキ送ったような…。この時すでに11月。出した本人さえ忘れる頃に文通欄に載ったらしい。  さらに続きを読む。

 なーんて会話しか出て来ません。それはそれで楽しいですけどね!で、仕方なしに菅野…あれ?勝手に決め付けちゃったけど、男?女?まあ、おばさんはフレディ・マーキュリーと同じ歳ですし、何故か美川憲一も同じ歳で、どうも“性別意識”に欠ける世代らしいので、それはどっちでも良いんですけど、《生》なんて素晴らしい名前ですね。何と読むんですか?取り敢えず“菅野君”と呼ばせて貰うね。女の子だったらゴメン…あれ?何を書こうとしてたんだ!


こう書かれてしまっては…私は取り敢えずここの部分は無視してしまうことにした。実際私も性別意識に欠ける人間だったので!これが後に事件を起こすことになるとは…。続きには私が出したはがきに書いてあった《因果関係》について書かれてあった。

 そうそう、菅野君と同じ奈良県出身の、北中正和氏の『ロックが聴こえる本 105』を頼りに聴いているうちに、文句なしの素晴らしいアルバム解説から酒井氏のファンになり、『BURRN!』を読み始めました。1年半前にU2の『RATTLE&HUM』を息子に聴かせて貰ってから音楽にドップリ浸かっちゃってて、EMFからベートーヴェンまで無理に分けて7ジャンルのファンです。でもまだ“ひよこのオバン”なので《因果関係》解りません。U2から出発してるのにクヤシイなぁ…U2とGN'Rは何処かのコンサートで日程が1日違いで、前日下見に来たBonoが、GN'Rのコンサートに飛び入りしたので翌日はGN'Rがお返しした、ってのがつながります。それだけは、その時のファンはトクしたなぁ…と羨ましかったので覚えてる!後は、プロデューサーとかだったら“記憶装置”がイカれて来ているので覚えられませんから無理です!


ところが実は私は自分が出したハガキの内容をほとんど覚えてなかった!しかもBURRN!もそれが載った12月号を買い忘れるという始末。だから《因果関係》についても少し考えないと思い出せなかった。  確か1991年11月にフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなったことに大変ショックを受け、しばらく大学にも行かず引きこもりになった末、フレディについて語り合える友達がほしいと思って文通欄にハガキを送ったはず…。《因果関係》とは、ウェンブリースタジアムでのフレディ追悼コンサートに出演したアーティストを羅列したものだったと思う。この関係性がわかる真のファンからの手紙を待っていた!  しかし、期待していた手紙はたったの3通しか来なかった。しかもそのうち誰もフレディのファンじゃなかった! もうこの3通目の分厚い手紙も期待していたものではなかったことで、すっかり意気消沈した私は続きを読むのを止めようと思った。分厚いので!  しかし、その後の内容に驚いた。

(急に真面目に)  私は一昨年の夏に突然あることを感じ、その半年後に再び《小説》が書きたいと思い始め、年賀状すら書いた事のない筆不精が《小説…!? ウソだろ!》ってものを書きました。今は清書の段階ですが、その中に1年半の“音楽”に対する思い入れをゴチャゴチャ書いたので、それを分離して1つのものにしようと思っています。でも、いかんせん知識不足でフラストレーションに陥っています。一人よがりで間違いや偏見が多いしね。でも自分では解らない。例え解ったとしても正しいものが解らない…アドバイスをくれそうな人が居たんですが受験期に突入しちゃったんです。そいつとは、《WHITESNAKEとDEEP PURPLEの違いについて》なんて話をしていました。結論としては、《名前が違う》!今、文通してる人も音楽は好きなのですがHM/HRとは関係のない《赤毛のアンに会いに行こう》なんて話をしてます!ジャンル違いです…前のものを読まないと意味不明な部分も有りますが一部を同封しますので、もしも興味をもったら一緒にやってみて頂けませんでしょうか?興味がなかったら天文学的に迷惑な手紙です。捨てて忘れて下さい。菅野君の未来が輝けるものである事をお祈り(アラーの神になんて如何?)致しまして。


こんなことを書かれて、捨てて忘れるなんてことができるはずがない。  私はその頃ちょうどオリジナルの同人誌サークルで冊子を作っていて、書いてくれる人を探していたのだ。そうして、私はその後の長~い手紙の続きを読むことにした。
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第一通【I'm being X-6】 [手紙]

【I'm being X-6】


 大漁節でしたっけ?松島の瑞巌寺ほどに…って民謡なんですけど、あのメロディーが何故か好きで。曲名も歌詞も知らないんですけど。まあ覚える気になれば簡単ですが、覚えようって気はないんです。でも、ふとした時ハミってるんです。あれがWHITESNAKEにイカれちまっている原点だと思います。
今、聴いている曲は“The Deeper The Love”で、

♪ 'Cos the deeper the love
The stronger emotion
An' the stronger the love
The deeper the devotion...



という歌詞も素晴らしいんですけど、何といってもこのリズム。実に“松島”的なんですねぇ!そして、ベートーヴェンの交響曲のローリングする部分、つまりコンダクターが気持ち良さそうーに、ほら、解るでしょう?あれなんですねぇ…

 アメリカン・ハード・ロック及びヘヴィ・メタルは、ヘッド・バンキング的です。時計の振り子みたいにね。あれはあれで気分が良いですけどイマイチ、うーん…“優雅さ”に欠けるとでも言いますか!ROCKに優雅ってヘンですけど、ディープ・パープルなどがバッハの曲を沢山取り入れているのを考えればヘンじゃないよね。中学時代バッハに凝りましてね。その頃です、ベートーヴェンの交響曲の中で第7番が1番好きだったのは。ブレーキーのドラムという影響もあったかも知れませんが。
 ブレーキーの“危険な関係”は彼等の作曲では有りませんが、ヨーロッパ、そしてフランスの洒落た優雅さが、アメリカ、しかも“ダサイ4ビート”を叩きつづけた彼に不自然じゃないんですよねぇ…“モーニング”は、如何にもニューヨークのダウンタウンの気怠い朝の光景が浮かびますけど。
 ブレーキーはドラムをぶっ叩く人でした。SKID ROWの曲が綺麗につながるのは、セバスチャンもそんな性質だからでしょうか!ファイトの塊とでもいうのでしょうね。でもSKID ROWはカナダという国の所為か、どことなくアメリカとは違ってるんです。フランス…ヨーロッパを感じさせます。つながりましたねぇ!私はアメリカよりもヨーロッパが好きらしい。ベートーヴェンでしょう。アラン・ドロンでしょう。何かヘンな組合せになりそうだから以下省略!

私はヨーロッパよりもアメリカが好きなようです(笑)断然USメタル!!!!

 “アメリカ”を意識したのは、西部劇!そしてチャールトン・ヘストン。古き良き時代とイギリス的断固一徹、融通の利かない感じの俳優ですね。なんでこんな、中学時代に好きだったものを思い出してるんでしょうねぇ?まあ高校時代の記憶に乏しいって事もありますけど、そろそろ死期が近づいたのかな!
 『FUSION』の結末が〈それまでゴチャゴチャ書いたものと相反する気がしてならない〉と書きましたが、確かに反していました。地球がこのままの形で守られて行くのを願いながら、結局破壊していますしね。それは早くから気づいていました。でも輪廻転生観で考えたら、いつの日か再び復活するだろうと。どうせ私の生きてるうちじゃないだろう、何億万年とか後のことだろうから、とかね!作者としては宇宙の過程に従って《自然消滅》にしたかったのに良く読むと自然が人類に破壊を促しているんですよねぇ…そう仕向けたのは人類ですが。でも弘子と悠がしばしば逆転しているので、どっちがどうとも言えませんけどね!
 それはどうでも良い、なんて言うと非常に無責任ですが吸収期を植木等の“無責任男”とか何とかってもので過ごした世代としては、どーって事ない!問題は、ブレーキーが頑なに叩き続けた4ビート、そして曲紹介で書いたサッチモの話。チャールトン・ヘストン。みんな信念を曲げずに周りを変えようとしたのでしょうか?そうなると自説を変えなきゃならない…ん!変えちゃえ。
 このような問題を宇宙規模で考えるとメラ・ローゼになりますから、簡単に男女の仲に置き換えますかねぇ?ってのがカヴァデールの曲ですね。宇宙規模のままなのがGN'R!その中間で地球規模がU2。面白いねぇ。
 そんな事より今一番解らないのは、どうして原子力をプルトニウムに代えるのか?そのヘンがサッパリなので息子に聞いたんですけど、彼は全く知らない興味がない!学校に行ってんのかなぁ…物理Aは大丈夫だけど物理Bがヤベぇよーとかぬかすので、お前(息子に丁寧語を使う、へりくだった母)それでも金属材料か?と言うと「オレはバケ学の方だぜ」。んー…お化けか!
 万が一の時は娘が春の研修で、《火の起こし方》をやった時に一番だったってからプルトニウム発電とかいらないんだけどなぁ…どうも余りにも『FUSION』の中にfusionし過ぎちゃったので、頭が核融合し過ぎてます!
 
 ビル・ヘイリーを聴いてみたい。私が好きだったロックンロールは彼等が最初なのか知りたい。ウエスタンから生まれたロックンロール。船と馬の融合?
 BON JOVIの新アルバムの中では5曲目の“Bed of Roses”が一番好きです。ラスト曲がイマイチなのは、ご親切な〔ボーナス・トラック〕ってのが2曲も続けてある所為かも知れないなぁ…ん!抜いたテープを録ってみりゃ良いんだよねぇ。何故5曲目が最高かと言うと、私は“バラの花”が一番好きだから。William Axl Roseが好きなのも、それかなぁ!
 で、兎に角このアルバムは全体的にLED ZEPPELINの『Ⅳ』と良く似ていました。ウエスタン・ロック・ン・ロールを聴こうとしたんですが例によって途中で、そらひいすしちりい(!)なんかなぁー…どうもこのワープロってのは不便です。変換を忘れるとトンでもないものが現れる。変換し過ぎてもトンでもないものが現れる。“サン鯔”とかね!
 で、途中で、WHITESNAKEの“Still of the Night”がLED ZEPPELINの“Black Dog”を思わせるという酒井氏の解説を読みまして、前にも読んでる筈なんですけど、その時は“黒犬”を聴いてないので「ふーん」と読み流しちゃったんですが、今日はツェッペリン『Ⅳ』が有るので聴き比べようと。そうそう!それを読んでた時は、THE ANIMALSを聴いていました。もう「ヘンなヤツ」って思わないでしょう?何事も“慣れ”ってのは恐ろしいもので!
 
もちろんです。ヘンなヤツだなんて!こっちのほうこそヘンでしたからね…“Bed of Roses”入れます!やっぱりこの頃が一番かっこいい!それにしてもリッチーはどこでギターやらピアノやら弾いてるんでしょう…



 確かに似ていました。曲の構成がね。でも私は、2つの曲が全くつながりません。リズムが全然違うんです。ツェッペリンの方はローリングですが、ホワイトスネイクの方はアメリカでの売り上げを意識したアルバムなので、クッキリしたヘッド・バンキングなんです。ラクダ揺れなんてもんじゃなくて、カバが《ど!ス、ど!ス》!!
 その『SURPENS ALBUS』の、次のアルバムの解説は伊藤氏なんですが《懐古主義が通用しない事を思い知らされた》というような事を書いておられます。でも私がBLAKEYの『No Probrem』を聴いて叫んだホワイトスネイクのイメージは、この『SLIP Of THE TONGUE』なですよねぇ。私にしてみれば十分“懐古”なんです!“Crying In The Rain”はオリジナルの方が好きですが、“Fool For Your Loving”などはアレンジの方が好きです。酒井氏は《勘弁して欲しかった》と『BURRN!』に書いておられますけど。
 と、いう事はぁ…ん!酒井氏も伊藤氏も私より若いんですよね。私が捨てた後の音楽で成長してるんですね、きっと。その前の…そう、どこかに書きましたよね、NAT KIG COLEの、“ブラ事理アン(!)・ラブソング”の歌詞がCOVERDALEのソロ1stの中の歌詞と良く似ていると。
 誰だったか最近の若い人なんですが『BURRN!』のインタビューの中で、影響を受けたミュージシャンに昔の人をあげていました。私も好きだった人なんです。今みたいに、見直しとか回顧とかって、やたら昔のレコードがCD化されて私を大いに喜ばせてくれる時代の前に聴いてるんですよねぇ。外国のラジオなどは昔と同じように普段でも、何十年も前の曲を流しているのか、はたまた両親とか祖父母のレコードを聴いたとかでしょうか。
 いずれにしても、カヴァデールは私と5歳しか違わないので納得出来ますがU2やEMFが、ふと昔の曲を思い出させるようなサウンドや歌詞の曲を作っているのを聴くと不思議でした。MICHAEL MONROEなんて年寄りみたいな事を言ってるしね!
 そんな事を考えながら久しぶりにCOVERDALEのソロ2枚を聴いたら、これは見事にLED ZEPPELINの世界でした。ジャズにR&Bにスパニッシュにetc,etc...どうしてCOVERDALEがDEEP PURPLEからデビューしたのか理解出来ない。久しぶりだからテープに録ろうと思ったけど、余りにも寂しくて悲しくて耐えられない歌声でした…

 で結局私は何をやってるんだ?何を書こうとしてるんだ?と、危ないかなぁ…

というところで本日のテープは、

①No Probrem (ART BLAKEY&THE JAZZ MESSENGERS)
②The Deeper The Love (WHITESNAKE)
③Bed Of Roses (BON JOVI)
④Heartland (U2)
⑤Bring It On Home To Me (THE ANIMALS)
⑥Wiskey in The Jar (THIN LIZZY)
⑦Wild Fronter (GARY MOORE)
⑧Poor Cow (ELTON JOHN)
⑨Twilight Zone (MANHATTAN TRANSFER)
⑩Never Know (EMF)
⑪Going To California (LED ZEPPELIN)
⑫It's Over Now (L.A. GUNS)
⑬Still Of The Night (JOHN NORUM)
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第一通への返事 [手紙]

やっと、第一通が終わった。そしてこれは私の出した第一通への返事だ。※誤字脱字旧字そのまま。おかしい文章もそのまま!

初めまして、菅野生です。
お手紙どうもありがとうございました。
突然ですが、あなたは天才じゃあありませんか?! あの、お送り頂いた文章を読んで突然勝手にそう思っちゃいました。
実は私も小説をかきだしのところです。昔から絵やまんがを描いている奴ですが、高校から大学へ行くあたりで突然「小説が書きたい!!」と思い至って、現在大学2年生であります。
で、今はもうNO.6までに至っている同人誌のサークルの編集長をやっておりまして、まさしく!!私はあなたのような方をさがしておりました。このサークルは「オリジナル」Onlyでして、由に、「独創的」な作品を求めています。作品といってもまんが、小説だけでなく、詩でもイラストでも論説でも随筆でも、なんでもござれです。とにかくジャンルにとらわれず、既成の概念にとらわれないヤツを求めています。そこで!是否ともあなたのその小説を載せさせて下さい!!
と、とにかくこのテのことには興味大アリですので、これからも末長くよろしくお願いします。是否一緒にやらせて下さい!
で…なにかいきなり本題からそれてますね。そうそう、因果関係でした…えー、あれは何でしたっけ?フレディ・マーキュリー追悼コンサートに出演した、又はその出演者に深く関わっている人々…というつもりでしたが、実は自分で誰をかいたか忘れてしまいました。
U2はかいた覚えがあります。たしか中継して出演したってやつでしたか。行数のつごう上かけなかったのもいます。特にロバート・プラント様(?)をかかなかったぁっ。と後悔してます。あのコンサート、行った人は幸せだっただろうなぁ…とかえすがえすもくやしい……。
ところでフレディ・マーキュリーと同じ歳だなんて素晴らしい!文通のに出したのは、周りにQueenが好きな奴が(いるわけねー)いないので、悲しみのあまり出してしまった、という理由がありまして、純粋に文通したかったわけじゃありません。しかし文通っていうのはけっこう楽しいかもしれないですね。あ、名前ですか?
「生」なんて、今の今まで同名の人に会ったことがないですよ。さて、何と読むでしょう?(と、かいて逃げる…)  答えは次回に…(?)

えー、ワープロがあったら楽でいいんですがなにしろビンボーな学生でして、TVもない程です。住所はまるで一戸建ての家のようですが一応寮です。まあ下宿といった方がいいような所ですが…。
あ…性別かくのを忘れてましたね。でもまあ…これは問わないで下さい。(なーんて書いたらオカマかゲイかと思われる…?)
名前は「生さん」でいいですよ、ワープロでだすの楽でしょう?

たしかBURRNには「ジャンル広く聴く」か何かともかいて送った覚えがあります。で、私の場合はジャンルがすでにロックを越えているのですが、まずクラシック狂いです。生まれてすぐ聴かされたのはたぶんクラシックだったろうと思います。(母親がそうなので。)だから(?)Deep Purpleは大好きなもんの一つです。あとイングヴェイ・マルムスティーンも大好きです。それから演歌とナツメロが好きです。民謡も好きです。←は特に津軽三味線と沖縄民謡が好きです。邦楽はCDを買ったりしなくてもテープをすぐにかりれるので手持ちがありません。洋楽ほど好きではないにしても聴くぶんには何でも聴きます。
洋楽はブルースとHR/HMが特に大好きですが、オールディーズ、フォーク、パンク、ラップ、ファンクなどなど色々です。
さて、ではそろそろ失礼します…
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第二通 [手紙]

第二通


お返事ありがとう
 生さんに手紙を出した後で、私は1冊の本を手にしました。その中に知りたい事が全部書かれていたので一気に読んで、夢中でワープロを打って、「ヤッター!」とか叫んで印刷に取りかかったのです。
娘「あのねえ、普通の人は原因が解んない時そのままにしといて修理を頼むんだよ」
私「……」
 コタツの上で長時間印刷していると過熱で“ストッパー”が働くなんて知らないものでペンチでこじ開けて印刷ヘッドを割っちゃいました!だってあと5枚くらいだったんだもの……
 修理が1週間~10日ぐらいだって。年賀状を作る積りだった娘に怒られた。でもこれは私のものだ!壊そうと、どうしようと、私の勝手だい!!
 そんなワケで、このキッタない字でガマンして下さい。(そのうち段々乱れてくるぞ)
 “因果関係”だけ教えて貰えれば十分、と思っていたのに、席を譲って座らせてくれるって!?近ごろの若いもんは親切だねぇー[ハート]しかも私がやりたいと思ってたような同人誌を既にやってるって?嬉しい!是非ともお仲間に入れて下さい。私が知ってる同人誌ってのはみんな「……」。お肌に合わない!
 早速、載せて頂こう。実は私も自分がピカソに匹敵する天才じゃないかと思って、いるワケないなぁ。でも“紙一重”の紙を破いちゃったんじゃないかな?とは思ってます。何しろワープロ壊した後で息子のファミコンのコードをブッた切って、3度目が無いようにその日は大人しく早く寝ました。なんてのが日常茶飯事!とても人様にお見せできるシロモノではありませんです。しかも自分では画期的なものを書いた積りだったのに、3月に『フロベールの鸚鵡』なんてものが存在したと知ってガクゼンとしてます。まあ私のように新聞や雑誌の切り抜きから、BGMのテープまで付けたのは流石に無いだろう、と自分で慰めてます。シューン……
 でも今回、生さんに手紙を出したのは音楽が主体なので、恥をしのんで《音楽》の部分だけピック・アップしたのを送らせて下さいませ。間違いとか“添削ご指導”頂けたら嬉しいな。
 コピーに行くのはメンドーなので、新聞のストックなどそのまま付けますが、それだけお返し頂けると幸いです。あと“変な表”が有りますが、まだ完成品ではないのでこれもお返し頂ければ、そのうち立派な表を作ってお見せ…出来るかなぁ。

 すみません…いまだお返ししてませーん(*_*)このブログ完成したら返します!

 第Ⅰ章―1は音楽に関係する、というより原点なので入れました。若者たちに“現代語”のチェックをして貰ったのですが、「時給いくら?」とかヒデエ奴らでさあ!ワイワイやりながら書いたのが懐かしい……その時の面白い会話がそのまま物語を中断して入ってますから、くれぐれも精神分裂に注意してお読み下さい。
 話変わって、Queenねえ……1度は聴いてみなきゃと思っているんですが、MTVを観てた時の印象がピンと来なかったので!私はどうも耳より六感で聴いちゃうところがあるから、反省!お勧め曲かアルバムが有ったら教えて下さい。
 11月29日に小説もどきの清書が大体完了して、機械を2つブッ壊して、現在空白状態ですが、落ち着いたらLED ZEPPELINのラストアルバムとDEEP PURPLEのデビューアルバムを聴いてみようと思っています。
 その他に、お気に入りのものなど有ったら教えて下さい。ブルースも避けていないで聴いてみようと思っています。
 紙を破いちゃってるので気が向いた時に、手紙を出すかも知れませんけど良いですか?
 とりあえず今日は、ヘンなオバンの、1年6ヶ月の“音楽の旅”を読んでみて下さい。前記のようなワケで、手書きのページだとか訂正したままのページとか有りますが、ガマンして下さい。
 私は限りなくパーペキに近い自分勝手ですから、その辺の偏見や変見、手厳しいご指導期待しています。と、自分で承知してる辺り怖いものを感じる自分……!?
 季節がら、風邪に注意して楽しい冬休み、はいつから?息子は小・中学生並みに12月の末から2週間だそうです。バイトに励むぞ!とか言ってますが、何のバイトやら……?
 楽しい冬休みをお過ごし下さい。ではまた。

p.s.同人誌、もし残ってたら読ませて頂けませんか?会費とか送料とかお知らせ下さいませ。
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第二通への返事 [手紙]

小野さんへ←完全に勘違いして名前を間違えてた!(^^ゞ失礼しました!
 こんにちは、お返事おそくなってすみません。いやー、それにしても!!すごい!!(と、言って実はまだ読み切っていない…)
 やりたいなぁ…とおぼろげながらに思っていたコトをあっさりとこうして形に表されてしまうと、もう、絶句です。
 悔しいような嬉しいような羨ましいような複雑な気持ちですね。
 音楽を使って何か(まんがでも小説でも)を表現してみたいなあと思っていたんです。以前は「映画的なまんが」を目指してたんですが。今は「音楽的なまんがor小説」を考えています。それで…小野さんと…(未熟者ながら)共作みたいなものをつくれたら!!と希望的観測をしてます。いかがでしょうか??
 それから、案内書とバックナンバーを改正したので、さっそくそれを送ります。
 「FUSION」はどのような形で載せたいですか?どっちにしても連載になりますが、何回で載せるか、前後編程にするか…。
 それから、その新聞の切り抜きや、あの素晴らしい表!!はどこのどうやって挿入しましょうか?その他色々疑問や提案やご意見があればお知らせ下さい。

※このサークルは「BE(ビー)」と読みます。断じて「ベー」ではないです。BE動詞のBEだと思って下さい。様々に変化可能!!という意味もありますが…さて、主なイミとは…?

 それでは、また。
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第三通 [手紙]

そして、クリスマス前に第三通が届いた。しかも自分の誕生日に!しかも大きな小包で!しかもその日は引っ越す日だった!
開けてみると、なんと分厚いファイルが五つも入っていた…それは小説『FUSION』本体だった!

第三通 

 クリスマスのイルミネーションに限らず“灯り”というものは、冬の夜の為に神が創られたのでは?と思える季節になりました。
 『BE』の案内書ありがとう。“BE”の主な意味ねえ…まさか私の大っ嫌いなBEATLESのBEじゃないでしょうね!えっ、BEETHOVENのBEだって?良い子じゃ良い子じゃ?
 〈be+to be〉で“運命的な”意味合いを、私だったら持たせるかな。是非読ませて下さい。私は計算が出来ないのでテキトーに送りますから、テキトーに計算して不足分は請求してね。もし残ったら珈琲でも飲んで…ぐらい残るかなあー。ま、足りなかったら足して飲んで下さい!
 TV神奈川で『世界の音楽の旅』という番組を放映しているのですが、ウィーンからヨハン・シュトラウスの時、ワルツなんて久しぶりに聴いたので何だか変な音楽でリズムが取れないんです。素人の演奏だったので下手なんだろうと思っていたのですが、途中でハッと気がついた。づーーーーーっと4拍子とか16ビートに関わっていたので“3拍子”ってものを忘れていました。非道いもんです!何かに夢中ってのは、本人には素晴らしいことですが、それ以外のものを歪んで見てしまう可能性が大いに有ります。だから『FUSION』も相当イビツで、とても自分以外の人に見せられるシロモノじゃ無いと思います。
 でも、〈音楽〉は私の1年半の軌跡なので、恥をしのんでチェックをお願いしたんですから、案内書を見ただけでワクワクしちゃう、生さんの同人誌に載せるなんてことは考えないで下さい。
 生さんは、お母さまのDNAを素直に受け継がれたんですねぇ…羨ましい!私は胎教だとか早期教育なんてものは全部ウソだって実証しました。美しい声で聞かせた童話や歌は、何だったんだ一体!という父親にしか似ていない理系のガキを2匹も完成させましたからねえ。ん!それが理系に走った原因かな?と今、気がついた!
 私はまるで継母のようですが、その所為か年ごろになると〈親とは余り口をきかない〉とか聞きますが我が家では友達も交えたりして良く喋ります。文学や音楽の話になると逃げちゃいますけどね!
 それにしても「趣味は音楽鑑賞です」なんて言うので何を聴くのかと思うとプリプリとかだったりして(まあ“音楽”には違いないけどね)ズッコケちゃうヤツが多い最近の若者の中で、生さんのような本モノが居るんですねえ……(しばし感心する)
 一杯教えて貰お?先ず《オールディーズ》ってのを知らないので教えて下さい。古い音楽なら何でもですか?(oldies)それとも朝から晩までづーーーーっと聴いていたくなっちゃう音楽?(alldays!)
 てな具合に何でも直ぐ下らなくしちゃって、ひたすら“上る”しかないのが私の最大の長所です。(キッパリと言い切る)
 それから、J・パッヘルベルの“シャコンヌ・へ長調”のコピー曲をJ・S・バッハが作っているらしいんですけど、曲名を知ってたら教えてください。なんとなくLED ZEPPELINの“天国への階段”と似ている気がしたので聴き比べをしてみたいので。
 それから、沖縄民謡は〈ロック的〉ですか?〈ロール的〉ですか?安里屋ユンタとかってのは、ウロ覚えですがロール的ですよね?
それから、それから……と次々訊くと思うけど、宜しく頼むゼ!


今回も手紙自体が長かったが、ひたすら引き込まれながらも一気に読んだ。そこには『FUSION』を書いた経緯とテーマが書かれていた。


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第三通の続き [手紙]

 ところで、『BURRN!』の編集長は相当の覚悟をしてるみたいですね。《今月聴きまくる曲》のリスト!まあ〈曲芸〉なんてのも有るから〈曲=音楽〉とは限らないけどね。私も真似して“ヘンなもの”を聴いてみようと思ったら、娘が流行りのXmasソングやらジュリアナだとか何だとかゴッソリ借りて「時間が無いから録っといてくれる?」なんて言うのでそれを聴けばイイかげん“ヘンなもの”だろうと(!?)私は真面目に、ビル・ヘイリーとか借りました。

 何とまあ、これが彼の有名な“ロック・アラウンド・ザ・クロック”でございますかあ…私が中学の頃日所茶飯事に聴いてた音楽じゃござんせんか!最っと画期的なものを想像していたので、いささかショックでした。〈全米の若者に受け入れられ、直ぐさまイギリスに渡った!〉とか騒ぐ程のもんじゃない。おそらく“音楽”よりも“服装”とか演奏してる時のスタイルが「カッコイイ!」ってヤツだったんじゃないかなあ。プレスリーも多分にそうだしね。歌じゃないけどジェームズ・ディーンなんかも。日本でも今だに「ロック演ってる」とか言うと“音楽性”よりも格好とかに考えが行っちゃうでしょ?

 私は、そんな大人に是非《コンサート・ホール》でHM/HRの曲を聴いて貰いたいと思ってるんですけど、でも“大人”に理解されちゃうとROCK本来の意味が無くなっちゃうしね!アクセルの言葉じゃないけど「ロックンロールを理解してない人には分からないことだけど」なんてのが良いね。

 私が今まで聴いた中で、それまでの音楽からは考えられないものが突然現れたのは、LED ZEPPELINだったのですが、1965年~1970年あたりの音楽シーンはゴチャゴチャで何から手をつけて良いか解らない。深民淳氏の『ルーツ・オブ・ブリティッシュ・ロック』を読んだら増々ゴチャゴチャになっちゃったので見て見ぬ振りをしていますが、その辺りを知ってたら教えて下さい。私の“変な表”が当たっていればそろそろ第2のツェッペリンが出て来る頃なんです。

 そう言った意味でも、ジミー・ペイジカヴァデールのプロジェクトのアルバムが待ち遠しいんですが、カヴァデールは《根っからのブルーズ・マン》らしくアルバム制作の度に悲しい出来事が有るようです。今回も母親を亡くされたみたいですしね……

 そのWHITESNAKEを書き込んだ小説が、北中正和氏の『ロックが聴こえる本105』の中には無いんです。HM/HRは除外しているのかな、と思ったら、VAN HALENとかLED ZEPPELINも栗本薫著の『ぼくらの時代』が紹介されてるんです。クヤシイから何か書きたかったけど単純なBGMにはしたくないし、

〈カーステレオからウーハーを効かせたカヴァデールの歌声が流れて来た〉

 なんてのサエないでしょ!『ぼくらの~』とか『青春デンデケ~』みたいに、青春の1ページを色彩った的なのも嫌だし、正面から取り組んだら発行禁止のエロ本と一緒クタにされそうだし!

 で、私の能力では物語と並行させるしか出来なかった。まるでマドンナのSM音楽みたいです。デス・メタルは演奏してる本人が直接踏み潰されちゃってる感じがしますけど(!?)。マドンナの新曲はSMの場面らしきものに直接係わってはいないし、無視してるのとも違う。全く異次元のものが同時に流れてるって感じがしませんか?彼女は時代を“半歩”先取りするカンが優れていて、それがヒットの基だそうですが、それを考えると私の『FUSION』なんて《21世紀文学》かも知れないゾ!(と、筆力・能力不足を慰める……)

 それにしても『FUSION』を何とか“もの”にしたいとは思ってるんですが……書き込んだアーティストの略歴とかを一覧表にしたいと思ってるんですけど、これがまたメンドーで!

 頭の中を整理しようと《音楽》の部分を1ヶ所にまとめてみましたが、本来はアチコチに散らばっていたので、今度は再び何処に散らばすか?ってのも悩みのタネです。ワープロは印字ヘッドを交換しただけで何にも直してなかったらしく、10枚ぐらいプリントしたらインクリボンがボロボロ!NECもボーナスが季節に合わせた“クーラー”の現物支給なんて陰口を叩かれてたから、修理なんて良い加減なのかも知れない。あ、生さんの周りにNEC関係の人が居たらゴメンなさい。私のメイが本社に居るけど!

 で、また修理に出さなきゃならないので手がつけられない。もう止めろってことかな!?

 これは【あとがき】に書いてあるんですけど、私の“孫”に贈ろうと書いているものなのですが、現在語のチェックを頼んだら「時給500円」とか請求して、あとは逃げちゃった2人のガキのガキが、果たしてどうでしょ!

 『FUSION』の基本は《宇宙の起源・課程》です。

陽子P(〇) 中性子n(●) ラムダ粒子Λ(・)=電子

核融合.jpg

 この素子がBig Bangか何かのショックを受けて1秒後に、核融合反応が起き、膨張を始める。10分後に、ヘリウム原子核(p+n-=n+)になり10万年後に中性子気体となって宇宙は“晴れ上がり”という、光を通過させて見通しが利く世界となる。100億年後に銀河系などが出来て、150億年後が現在って訳ですが、星の内部では未だ核融合がおこなわれていて最終的に3種類のものになる。

  1. 白色わい星……収縮してそのまま
  2. 普通の星……Big Bangをおこして次の素子に影響を与える
  3. ブラックホール……収縮が強すぎて“爆縮”、つまり中心に向かって全てを飲み込んでしまう。

 この課程は、昨年『英国科学実験講座』が日本で開かれてテーマとなったので、TVや本などでも盛んに騒がれたし、学校で習って知識としては知ってると思います。

 これを、大ざっぱな起承転結にして、筆力不足を補う新聞記事との関係から5章に分け、人間の恋愛小説にした、かったのですが!

 陽子=弘子 中性子=悠 ラムダ粒子=周りの人達

そして、〈核融合を始める瞬間=出会いの瞬間〉

     〈ヘリウム原子核=ジャズの店〉

     〈中性子気体=小高い山へ行った時〉

     〈銀河系が出来る=牧場へ行った時〉

     〈地球の誕生=別のジャズの店〉

     〈巨星になる=海での出来事〉

     〈ビッグ・バン=山での情景〉

     〈中性子星=ラストシーン〉

になって、いる筈なのですが……どうも違ってる気がする!

 この《宇宙の起源・課程》は知れば知る程、全てのものに当てはまることが解ってボーゼンとしました。人が産まれ、様々な出来事があって死んで、また産まれ。音楽も1つのスタイルが出来、流行ってスタれてまた出来て……

 先日ある方から、《悟り》というものは修行の後に得られるものではなく、悟ろうと思った瞬間(出会いとか出合いとか)であって、あとはそれに対して修行して最終的に、それを《顕著にした》って事だという話を聞きました。この課程もまた同じだと思いませんか?

 一度“核融合”が始まると止めることが出来ない。次々融合を繰り返して様々な物質を作り出して行く。何が何と融合するかなんて皆目見当がつかないから面白い!そして最終的に“何になるか”。

 人間の場合は、ある程度《理性》でそれが調節出来ますから、次の世代に良い影響を与えるものになりたいですね。

 ってのが『FUSION』の全テーマです。


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