第一通【I'm being X-2】 [手紙]

第一通はまだまだ続く…

【I'm being X-2】


 音楽と言うものは、いつ、どうして出来たのでしょう。太古の昔、人と人との交信に木を叩いたとか“神”の心を鎮める為に歌のようなものを唱えたとかでしょうか。本来の私は音楽の中に《現実逃避》だとか何だとかって意味合いなんか無くて、やわらかい風に包まれるように聴きたいと思っています…

 この《現実逃避》というのは、中村とうよう(東洋・本名だって!ステキだね。長い間『ミュージック・マガジン』の編集長をされた方)の『地球が回る音』に書かれていた表現で同じ黒人の音楽である“ブルース”と“ゴスペル”を比べたものです。

地球が回る音.jpg
※残念ながら現在絶版のようです。yahooオークションで7200円とかで出てる!

『ブルース』というのは自分の身辺の憂鬱なこと、女とのイザコザとか懐具合が苦しいことなどを題材に、他人に聞かせる為ではなく独り言のように自分自身に語りかける傾向のもので《現実凝視の音楽=個人的・閉鎖的》ってワケです。

 『ゴスペル』は現実を逃避したい気持ちを神への祈りの音楽にし、宗教的興奮をぶつけ合い、それによって興奮を相乗していく傾向のもので《現実逃避の音楽=集団的・開放的》ってワケです。

 ブルースと言っても様々でフォーク・ブルースは前者、リズム・アンド・ブルースは後者に属するんだそうです。ブルースではありませんが、私が昔好きだったナット・キング・コールなどの恋の歌は、後者に属するものだそうです。確かにね!

 全てが平穏無事の世の中なら、意味なんていらない音楽を聴く事が出来るでしょうか?それとも、そんな“しがらみ”に生きる人間だからこそ素晴らしい音楽が生まれて来るのであって、なーんにも考える事がなかったら音楽なんてものはいらないのでしょうか。それを考えるとキリスト教などで説く《人類がまだ経験した事がない素晴らしい世界に導かれます》てな“世界”には行きたくありませんね!

 全てのものは1粒からの始まり。その1粒が他の1粒を引き寄せるのか寄って行くのか、いずれにしろ核融合をして別な物質を作り出して行く。限界が来たらバラバラに破壊され再び1粒からやりなおし…ステキです。それが1粒のまま融合しないされない出来ない世界は、この宇宙では不自然です。幸せは元より例え不幸な事でも融合の時が来たのに人工的に回避してはいけないような気がします。平和を願いながら戦争支持的な表現を書いた部分は、そんな意味合いからです。人工的に歪めてしまったら自然の法則は何をしっぺ返しするでしょう…

 ケンカしたかったらすれば良い。仲良くしたかったらすれば良い。心をさらけ出しぶつかり合うからこそ、お互いの本心を見る事が出来る。表面は平和でも、水中下で必死になって水掻きしている“足”が疲れ切った時もまた、戦争と同じような“死”を迎えるのだから…でも、戦争はイヤですねぇ。直接には知りませんが親兄弟の話などでね。そのギャップこそ私の心の核融合!やがて、どんな物質が生まれるかとっても楽しみ!、と、哲学しながら遊んでいるノー天気な私であった…

 さて第Ⅱ章の254ページでお断りしたものを今ここのまとめてみたい。最初は息子にレンタルして来て貰ったアルバムから録ったテープ1本だったストックも、今は昔捨てたレコードの何倍にもなりました。しかもプレスリーや二ール・セダカ辺りからの空白を経て、二ール・セダカを蹴飛ばして、いきなりEMFやSKID ROW!そのうえLED ZEPPELINなどが彼等の後から出てきたんですから、何をか言わんや!27年間のものが一直線上に並んで1991年にデビューしました。

 それを整理すべく、U2の真似をして《音楽の旅》に出掛けたのが運の付き!音楽の中に含まれたメッセージを巡って回り廻って宇宙まで行っちゃいましたねぇ…その辺のフラストレーションから『第Ⅴ章―5』を清書する前に再び全編をバラバラに分解して、《本文》《ストック》《音楽》に分けてみました。

 その結果解ったことは、バーチャル・リアリティの登場でカマキリのオスはメスになれず、遺伝子は温存されず、メスは食うものが無くなってダイエット!ジョン・レノンは男のように旅立って、でも男には成れずに故郷を変えようとした。脱け殻こそ魂と、ジミ・ヘンなんかが生き続け、不思議な第4世界がリバイバル…精神分裂ですねぇ!GN’Rの“Illusion”の世界みたいに、解ったような解らないような。自分だけが知っている、かな!?

『FUSION』を書き始めた時BGMにしていたのはART BRAKEY&THE JAZZ MESSENGERSです。その次がU2。そして、昨年の6月頃ベストテンを飾っていた、CRYSTAL WARTERSやEMFと増えて行き最終的にU2とWHITE SNAKEが中心になっていた43組128曲のテープを録ったのですが、これは単なるBGMとしてではなく本文(?)+ストックを音楽で表現したもので作曲能力の無い私にとって、その選曲は汗と涙と埃の結晶でした。

 ところが《『本文』『その筆力不足を補うストック』『全テーマを音楽で表現したテープ』》の3拍子揃った完成品を合わせて読んだ時、第4期フラストレーションが始まったのです。過去の3回は本文に原因が有ったので、ストックをはさむ事などで比較的短期間に解決したのですが、4度目はテープのほうでした。

 なにかが気に入らない。この、世界的超一流の人達の音楽を集めたものに何の不足が有るというのだろう。決して好きな曲だけ集めたワケでも無く、2度と聴きたくないものだって必要とあれば入れた。ん!曲と曲の繋ぎがシックリしていないんだなと、第?章に書いたように曲の入れ替えをしてみたのです。だいぶ良くなったぞと『Tape―2』に取り掛かった時からD.A.Dの第3世界。“時”は段々ゆっくりとなって来て、そのうち止まっちゃったんだぜ!

 そんな状態で最後の清書を強行したので、あちこち意味不明なものがゴチャゴチャ書いてある。《ある日突然書きたくなって書き始めた》なんてのは、言わば流行りの自動書記みたいなものでして!自分でも何が何だか良ーく解らない…結末がそれまでゴチャゴチャ書いたものと反する気がしてならない。

 一昨年の夏突然彼を思い出したあの不思議な日からブレーキーは、形を代えて何かを聴かせてくれているのかも知れません。『FUSION』と重複する部分もありますが、順を追って整理する事で《何か》を見出してみたいと思います。

 昔から『歌は世につれ世は歌につれ』と言われますが、歌は時代を先取りすることが多いそうです。その昔、混濁の音楽シーンに吹き飛ばされたヤツが再び同じような温度の中で、記憶合金の還元性と戦っている姿を観て下さい。
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コメント 4

さよ

うひょ!!
『地球が回る音』は、当時(!)¥4,800円なので
¥7,200円というと・・・たぶん、変わってないんじゃないかな?(笑)
超・ブ厚いので、もう一度読むかと言われたら、イヤですね。
何かが憑依していたとしか思えませんwww
by さよ (2011-01-21 10:51) 

namatch

何かが憑依していた説に大賛成です(^_^)
じゃなきゃあんな代物は書けません!なかなかFusionまでたどり着かないですが、もう少しお待ちください…
地球が回る音は当時から高かったんですね!アマゾンで買うにも7200円じゃ勇気いります(^_^;)
by namatch (2011-01-23 22:34) 

さよ

あ、もし読む気があるなら送りますけど、如何でしょうか?w

それより、前にアップした時も、ちょっとそんな気がしたのですが、先日、チェックしていて、やや確信を持ったのですけれど、トルコのミュージシャンでアメリカで活動しているという〔OMAR FARUK TEKBILEK〕という人の、イングヴェイとも、お琴とも言える(笑)音色と尺八に似た笛の音色が、〔1、2、3、4〕の4拍目で落ちるまでは行きませんが、区切れるんです。
日本の穴掘りリズムはどこから来たのか、あるいは、どこからでもなく、日本で生まれたものなのか、ずぅっと謎で、ジャワあたりに、ちょっと似た感じの音があったのですが、リズムが違っていた(中国の昇天リズム)のが、ひょっとしたら、出どころが分かるかもという気がしてきました。
日本人・ユダヤ出処説もあるので、あながち・・・とも思えます(笑)
ヒマがあったら聴いて見て下さい。
http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27
by さよ (2011-01-24 00:12) 

namatch

どれだけ分厚いかによります(笑)でも読んでみたい…もしよければお願いします!絶版という言葉には弱い…(>_<)
日本のリズムの出所は諸説あるままですが、日本人・ユダヤ説は個人的には興味津々です!イングヴェイは前から近いものを感じてましたが(笑)
おととしの日記にこんな記事があったんですね!ありがとうございます~
by namatch (2011-01-25 00:44) 

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